契約

積水ハウスは2015年7月1日から契約約款の一部を改定しました。
ちなみに契約約款とは、家を建てる際に注文者が積水ハウスと交わす契約条項のことを言います。

積水ハウスの契約約款はどう変わったのか

是正前
甲(注文者)の都合または甲の責に帰すべきにより、この契約が解除されたときは、契約手付金は違約金として乙(積水ハウス)が収受し、乙はその返還を要しないものとします。

私も積水ハウスとの契約時、契約金約100万円を積水ハウスに渡す際に上記の契約約款の説明を受けました。通常何事もなければこの契約金は、全額建築費に当てられることになります。

しかし、何らかの事情により契約が解除される場合はこの契約金は戻ってこないというのがこれまでの契約だったのです。

この契約約款がこの2015年7月から次のように変わったのです。

是正後
甲の都合または甲の責に帰すべき事由により、この契約が解除されたときは、乙は甲に対し、解除時点までに履行された設計業務の割合に応じた設計業務報酬額に加えて、乙に生じた損害額を請求できるものとします。また、乙において甲のために支出した立替金があるときは、乙は甲に対し、その償還を請求できるものとします。
②前項に定める乙の甲に対する請求権は、乙に支払済の契約手付金及び請負代金等の甲の乙に対する返還請求権と対当額にて相殺し、精算を行うものとします。

是正前と是正後では、違約金の扱いが大きく変わっていることがわかります。

この是正で中途解約の違約金はこう変わる

今までは契約後の中途解約時には契約金(一般的には100万円~300万円程度)をすべて積水ハウスに支払わなければいけませんでした。

この契約約款の是正により、これからは解除時点までに生じた設計業務報酬と損害額、積水ハウスが立て返している費用のみを契約金から支払えば残りの金額は注文者に返還されることになるのです。

なんだかとても当たり前な状況になったといえるわけです。つまり、今までの契約約款はかなり積水ハウス側によった契約だったわけです。

なぜ契約約款は変わったのか

事の発端は、消費者機構日本が積水ハウス株式会社(大阪府大阪市)に対して、当該事業者が使用する建築工事請負契約書にある解除に伴う違約金条項・損害賠償条項につき、是正を求めたことにあります。

同機構は契約解除の時期によっては「平均的な損害」の額を帰る違約金を支払わされていると積水ハウスに申し入れを行い、これにより契約約款の是正合意に至ったというわけです。

これで我々注文者は一安心…?

願い

確かに、契約金のすべてを支払わなくてはいけなかったこれまでに比べ、生じた報酬や費用のみを支払えばよくなったことは改善と捉えることができます。

しかし、是正後の契約約款をみると契約解除に発生する具体的な金額や割合は明記されていません。つまり、報酬や費用については積水ハウス側の言い値になってしまう可能性があるのです。

あまり悪く考えたくはありませんが、そうした費用を水増しされる可能性があるように感じるのは私だけではないはずです。

つまり、契約時以降の発生業務や工事についてはそのつど積水ハウス側に提示を求めていく必要があります。契約時に契約解除を想定しながら契約をする方は少ないと思われますが、何かトラブルが起こり、契約解除に至った際にその損害額を明確にしておくことは大切なことです。

また、積水ハウスもこのようなシステムの契約約款にしたわけですから、そのつど発生した費用の説明責任をしっかり果たしてもらいたいと思います。契約解除に双方遺恨なく解除できる会社は、倫理あるすばらしい会社と言えるのではないでしょうか。

契約解除の違約金では他メーカーでもトラブル続出

2014年には、旭化成ホームズ(へーベルハウス)が大手住宅会社として初めて消費者機構日本により解約時の解約金差し止め請求を受けています。また、今年に入りミサワホームも同様の差し止め請求を受けています。

こうした差し止め請求は、工務店やリフォーム会社でも近年増加しているようです。

まとめ 

住宅の契約

ハウスメーカーとの契約時は今思い出しても心引き締まる瞬間でした。ハンコひとつで自分の城が手に入ると同時に多額の借金を背負う瞬間ですから。

と同時に夢ふくらみ、希望に向かって大いなる一歩を踏み出した瞬間でもありました。

そのときにはどうしても自分にとって良いことばかりを想像してしまいがちです。私はそうでした。そのままその後何のトラブルなく家作りを進められた私はとても運が良かったのかもしれません。

一方で、何らかのトラブルに遭遇してしまい、ハウスメーカーとの壮絶な戦いを繰り広げていく方も決して少なくはありません。今回紹介した積水ハウスの契約約款の是正もそうしたトラブルが以下に多いかを物語っているのではないでしょうか。

何のトラブルもなく家を建てられることがもちろんベストですが、何かあった際に自身の財産をしっかり守るためにも、こうした変更に対し、情報を持った上で家作りを進めていくことが必要な時代であるといえます。
万が一、契約解除に至った際も、納得行く形で終わることができればまた家作りを一から仕切りなおすことができるはずです。

この契約約款の是正が、積水ハウスで契約解除される方にとって改悪ではなく改善であることを心から望みます。
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